枕についてちゃんと考えたことはありますか?

「自分に合っていない気がする」と言う声はよく耳にします。

厚生労働省が発表している国民生活基礎調査にて、肩こりや腰痛を自覚している割合は常に上位にランクインしています。

首に関する研究の報告でも

「頸は頭と体を連結する役割を担うため、わずかな変化にも異常を自覚し防御する機構が備わっている。そのため微細な誘因の除去が肩こりの再発予防に必要で、特に習慣となっている日常生活の姿勢、動作、寝具環境を見直すべき」としています。

肩こりや腰痛に対してD.func.でも施術を行っていますが、この記事を読んで枕や布団といった寝具を見直すことで改善や予防に繋げていただければと思います。

先に結論を言うと枕選びで重要なポイントは

【寝返りが打ちやすいかどうか】

  1. 現在使っている枕こうなっていない?

    現在使用している枕が朝起きた時にどんな形をしていますか?

    チェック項目に当てはまっていないか確認してみてください。

    1.枕がドーナッツ型にへんこんでいないか?

    2.寝る時と起きた時で枕がズレていないか?

    3.枕から頭が落ちていないか?

    4.枕の下に手を入れていないか?

    そしてもう一つ確認していただきたいことは

    5.寝返りを打つ時手で敷布団を押していないか?


    「1.枕がドーナッツ型にへんこんでいないか?」に当てはまる場合寝ている間に頭が沈み込んでしまい首が不自然な形を強制されてしまい首への負担が大きくなります。

    2~5に当てはまる場合ご自身の体格と枕が合っていない可能性があります。


  2. 枕選びは「寝返りが打ちやすいかどうか」

    寝返り画像

    なぜ寝返りをするのか?

    人は一晩のうちに20~30回の寝返りを打つと言われています。

    寝返りを行う効果には

    ・血液やリンパ液などの体液の循環

    ・除圧

    ・全身の体温調節 と言われています。

    寝返りを打たない事で同じ部位が常に圧迫され血行不良が起こりその結果、寝ているのに疲れが取れていないという事になってしまいます。

    また、首や腰など同じ部位にずっと荷重がかかってしまう事で肩こりや腰痛に繋がる可能性もあります。

    そのため、寝返りをするという事は必要になります。


    1. 全ての寝返りが必要なわけではない?

      不快な眠り

      寝返りは体液の循環などを行うために必要な動作であるとお話ししましたが、全ての寝返りが必要なものという訳ではない事もあります。

      例えば、寝具が硬すぎると接触している部位への圧迫感が強くなってしまいます。その不快を避け、圧を逃がすために寝返りを打ちます。

      他にも、枕の高さが合っていない場合、不自然な姿勢保持による不快を避けるために寝返りを打ったりもします。

      こういった寝返りは不必要な寝返りであり、このような、条件の悪い環境で行う寝返りでは、寝返りを打つたびに腰や肩を持ち上げる際に、余計な筋力や余計なエネルギーが必要となり、朝起きた時に「よく眠ったはずなのに疲れが取れていない」と感じたり、「首や肩、腰に痛み」が症状として出てくることもあります。


  3. 枕選びの三大条件

    枕選びの三大条件

    枕選びは

    1.自分の体格に合った高さ

    2.沈み込まない硬さ

    3.再調節

    の3つのポイントを押さえたものを選びましょう。


    1. 自分の体格に合った高さ

      枕選び15°

      三大条件の1つ目、自分の体格に合った高さの枕とは、背臥位、側臥位どちらで寝ても高さがあっていることが大切になってきます。 寝た時の姿勢はどういった姿勢がいいのかですが、今回のテーマが枕なので首に着目したものになりますが、耳の穴からうなずいたときに一番出っ張る首の部分の背骨を結んだ線と床面のなす角が15°前後となることが寝返りを妨げない良い姿勢と言われています。

      高さを15°前後に合わせた後、2、3回寝返りを打ってみて行いにくくないかを確認し、自分の体格に合った高さに調節していきます。

      少し話がそれますが、高さに関してもう少し研究等から首への負担を考えてみると、枕は高すぎても、低すぎても良くないと言われていますが、特に枕が低くすぎたり、軟らかすぎることで、首が不自然に曲がってしまう事になり、最も首に負担をかける枕であると言われています。低すぎる枕を変えるだけで、首・肩のこりや痛みが改善するだけでなく、上肢のしびれも改善するとも言われています。

      不良姿勢に関して、良くない姿勢を長時間継続すると、望ましくない代償姿勢や、構造変化を招く場合があり、結果痛みを伴う事になります。睡眠時間を6、7時間と考えると1日の内1/3から1/4は寝ていることになります。この長い時間不良姿勢を続けてしまうことで代償や、構造変化を招き首の痛みや肩のこりとしての症状につながっていく事が考えられます。


    2. 沈み込まない硬さ

      枕選びの2つ目の条件沈み込まない硬さでは、寝た際に頭が沈み込まない硬さのものを選ぶようにしましょう。

      現在様々な枕が販売されていますが、よく耳にしたり、目にするものは、低反発枕、プラスチックチップを用いた枕、最近では凹凸をつけた枕も販売されているようです。

      低反発ウレタンフォームや羽毛、綿を用いた枕は軟らかすぎたり、最初はある程度の硬さがあってもへたりやすいため、首が不自然に曲がってしまいます。

      プラスチックチップやそば殻は、使っているうちに中身が寄ってしまい、頭が沈み込み寝返りを妨げてしまいます。

      凹凸のある枕や、ドーナッツ型の枕は寝返りを邪魔してしまうため適切ではないと言えます。

      市販されている枕は快適さや気持ちよさを重視するため、手触りや柔らかさなど感触重視になっていることが多いようです。

      では、どういった枕が良いのか。それは、シンプルに真っ平らな枕でいいのです。


    3. 再調節

      いい枕選びの最後の条件は、自分の体型にフィットするように調節し続けること。

      枕の高さについて、体格と枕の高さの関係性を調べた研究では、身長・体重と枕の高さには強い関係があると報告されていて、身長・体重の増加に伴い枕の高さも高くしていく必要性があることが示唆されました。

      また、体格の変化では、圧迫骨折により円背姿勢となっている方がみられます。そういった方々が今まで使っていた枕を使用し続けても自分の体格に合っているとは言えないでしょう。そのため、体格の変化によって枕の高さも調節していく必要があります。

      調節の際には5㎜ずつ調節することで自分の体格に合った高さの枕に調節することを意識しましょう。


  4. バスタオルを使って枕を作成

    首にとっていい枕についてお話ししてきました。

    ただ毎年毎年枕を再調節する事や買い替える事は現実的に難しいと思います。

    途中でもお話ししたようにまっ平らな枕を選びましょう。そしてある程度の硬さを持ち頭が沈み込み過ぎない物を選らいましょう。

    あとは、15°の角度になるよう体格に合った高さと、再調節をすることができれば枕選びの三大条件をクリアできます。

    その調節に使うのがバスタオルです。

    バスタオルを4つ折り、8つ折りにして枕に乗せます。調節は負った部分を1つずつめくる事で調節します。


  5. 最後に

    今回ご紹介している枕はあくまで「身体にとっていい枕」と言うもので、寝やすいものと言うものではありません。

    15°の角度の枕で寝てみると最初は「合っていない感じがする」「寝にくいな」と感じることがあると思います。

    これに関しては慣れるしかありません。そして1日2日で変わるものではないため、この枕を継続することでふと気づいたときに首のコリや違和感の変化を感じると思います。


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