変形性膝関節症とは名前の通り膝が変形して痛みがでてきてしまう疾患を言います。多くの場合O脚と呼ばれる変形になりますが、X脚の変形もあります。変形性膝関節症の特徴として立ち座りの時や歩行時、階段昇降時など体重がかかった状態、荷重下で痛みを発します。 変形性膝関節症は進行性の疾患であり、変形が大きくなっていく事も特徴の1つです。痛みを和らげることももちろんですが、この変形の進行を食い止める・遅らせるという事がリハビリの目的にもなります。
膝が痛い場合多くの場合「変形性膝関節症」と診断名が付くことが多いです。そして膝の痛みに対して「グルコサミン」や「コンドロイチン」と言ったサプリメントを耳にしたり、頭に浮かぶ方がいらっしゃると思います。
多くの方に「あれって効果あるの?」と質問をされる事が多くあります。
ここでは効果について膝関節にある組織の事を踏まえて説明していきます。
目次
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変形性膝関節症とは?
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変形性膝関節症になりやすい原因
変形性膝関節症になりやすい因子は様々あります。
変えられない因子としては
■年齢
■性別
■民族
■遺伝
などがあります。
身体の変化の因子としては
■筋力低下
■固有受容感覚低下
■動揺性
■膝にかかる負荷量の増大
■体重増加
などが言われています。
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なぜ膝が痛くなるのか
膝関節には半月板や筋肉、靭帯だけではなく多くの組織が存在しています。そしてその組織には痛みを感じ取りにくいものから、痛みを感じ取りやすいものがあります。痛みを感じ取りやすい組織に良くない事が起こると「膝が痛い」と症状が出現してしまいます。その良くない事が起こりやすい環境が膝が安定していなく、動揺してしまうと変形性膝関節症の危険性を増加させて、さらに進行していく可能性が増してしまいます。この動揺してしまう事を関節不安定性と言います。関節不安定性になってしまうものの一つが膝が伸びきらない事です。この事に関しては「膝ちゃんと伸びきってる?膝が伸びきっていない事が及ぼす影響」で話をしています。こちらも読んでみてください。
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軟骨の構造について
各関節には関節軟骨と呼ばれる組織があります。膝関節にももちろん関節軟骨は存在しています。
関節軟骨は細胞外基質と軟骨細胞と呼ばれるもので作られています。細胞外基質はほとんどが水分で占められていますが、15-20%程をコラーゲン、3-5%がアグリカンと呼ばれるもので作られています。
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コラーゲンについて
関節軟骨にあるコラーゲンはⅡ型コラーゲンと言われ、負荷に対して強い抵抗性をもっていることが特徴の組織です。そのため立ったり、歩いたりしたときに膝関節に体重がかかったとしてもある程度の抵抗性を示し、潰れてしまわないように働いてくれています。
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アグリカン
アグリカンは保水性にとても優れたものです。このアグリカンがあることで軟骨はスポンジの様に荷重がかかると水分が出ていき、荷重が無くなると水分を吸収する事ができ、粘性と弾性を併せ持つことができています。
このアグリカンは加齢や変形性膝関節症の進行に伴い減少していくことがわかっています。減少する事で水分量も減ってしまい、結果的に軟骨の弾性が低下してしまうことに繋がります。
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グルコサミンやコンドロイチンって?
グルコサミンやコンドロイチンをサプリメントとして口から飲むものがあります。こういったサプリメントには先ほど説明した膝の軟骨成分であるアグリカンの成分が含まれています。そのサプリメントを経口から補給する事で軟骨の機能を維持して症状を軽減する事が目的とされています。
加齢や変形性膝関節症によるアグリカンの減少に対して効果を期待するものという事です。
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実際に効果はあるのか
グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントには軟骨成分であるアグリカンが含まれている事で膝の症状を軽減する目的がある事をお話ししました。
では、実際に効果としてはあるのでしょうか? 残念ながら今のところグルコサミンやコンドロイチンと言ったサプリメントが有効であるという強力なエビデンスはありません。
膝関節の状態をいい方向へ持っていくためには適度な運動が効果的だと言われています。最後に運動による膝関節への効果についてお話しします。
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変形性膝関節症に対してもやはり運動が大事
多くの研究結果から変形性膝関節症の発症や進行には膝にかかるストレスが大きな問題であることが有力だとされています。しかし、膝にかかるストレスが少なすぎても膝の軟骨に悪影響であるとも言われています。この事から【適度な運動が大切】という事になります。適度な運動により変形性膝関節症の進行を遅らせるという報告もあります。しかし、急に運動を始める事で膝を痛めてしまう事も考えられます。症状として痛みが強い場合はベッド上での施術+運動と組み合わせたプログラムで徐々に運動量を増やしていく事を目指しましょう。
また、体重が重い方はやはり体重を落とす事も並行して行っていくべきです。無理のない範囲で運動を続けていき、膝の痛みを軽減させていきましょう。
D.func.ではマンツーマン、もしくは数人(最大3名の少人数)でそれぞれの目的に合わせた運動プランもございます。【詳しくはこちらから】是非こちらもご利用ください。
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