膝蓋骨の大切な働きは「滑車」という事です。太ももの筋肉である大腿四頭筋は膝蓋骨があることによって効率よく力を伝達する事ができ、スムーズな膝の曲げ伸ばしをすることができます。
膝蓋骨は膝の動きに合わせて上下に動くことが皮膚の上からでも確認ができます。膝を曲げていくと下へ移動し、伸ばしていくと上へと移動していきます。目に見える動きとしてはこの上下の動きがありますが、この動き以外にも膝蓋骨は膝の動きに合わせて動いています。膝130°曲げていくまでに自分から見て反時計回りに6.2°回る事と、115°曲げていくまでに11.4°傾く動きをします。(図を参照ください)
この様に膝蓋骨は上下にも左右にも動き、回旋や傾きの動きが出来ることも求められる骨になります。
この動きがある事で膝に痛みを発することなくスムーズに動かし、また筋肉の機能が発揮しやすくなります。