1. 変形性膝関節症とは

    1. 変形性膝関節症はどんどん悪くなっていく?

      変形性膝関節症レントゲン

      膝に痛みを覚えた時、病院を受診すると「変形性膝関節症」と診断を受ける事があります。文字通り膝関節が変形していると言う疾患で、O脚やX脚の様に変形してしまう事があります。

      変形性膝関節症は退行性疾患と言われ、関節の構成組織が変化していってしまい病状が進んでいってしまうものです。そのため、リハビリの目的としては痛みを軽減するという事もありますが、変形していってしまう事をくい止めると言うのが大きな目的になります。

    2. 変形性膝関節症が不健康につながる?

      世界変形性関節症会議というものがあります。その中の変形性関節症の定義の中に「that can culminate in illness」と言う文があります。これは「最終的に不健康な状態になる」と言っていて、たとえば膝の様に局所の問題がきっかけで、外出頻度が少なくなり運動量が減ってしまうことで最終的に局所の問題が不健康な状態に導かれてしまうという様に言われています。

  2. 変形しているから「痛い」ではない

    1. 変形性膝関節症の分類

      変形性膝関節症は変形の進行度によってグレード0から4までの5段階に分類されます(グレード0は異常なし、グレード4が最も重度に変形)。年齢と共に変形を有している割合は増えていきます。そして男女で比較をすると女性の方が割合は高くなります。

    2. 「変形が強い=痛みが強い」ではない

      変形性膝関節症は5段階に分類されている事、数字が大きいほど変形が大きい事をお話ししました。変形が大きいほど痛みが強く出そうと思いますが、必ずしもそうではありません。とある研究でレントゲン上グレード2以上であるとされた方々に実際に膝に痛みがあるかたずねると、痛みを有している割合は26%ほどだったという報告があります。

      実際にリハビリの現場でも変形はそれほど強くはないが痛みが強い人、反対に変形がとても強いが痛みはそこまでと言う人がいます。これは変形性膝関節症の特徴の1つです。

  3. 変形性膝関節症と体重

    1. 関節にかかる力を減らす

      痛みの軽減や、進行の防止のためには膝関節を守る事も大切です。関節を守るために大切になってくることは「関節の接触面積を増やす」事と「関節にかかる力を減らす」という事です。変形性膝関節症はO脚やX脚の変形を伴うため、関節の接触面積が狭くなってしまいます。関節の接触面積を自分の力で増やすと言うのはは難しいですが、関節にかかる力を減らすという事は可能です。それが体重管理です。体重が増えるという事は関節にかかる負担も大きくなるという事です。

  4. 多少の痛みでは動く事が必要

    1. 栄養を届けるためのサイクル

      スポンジを想像してみてください。スポンジは水を吸収してくれます。そして力を加えるとその水はスポンジから抜けていきます。そして、そのスポンジに加えた力を抜くと再び水を吸収しますよね。膝の軟骨も同じような事が起きます。立ったり歩いたりと体重がかかる際に水分が出ていき、除圧されると周りから水分が入ってきます。この荷重と除圧を繰り返す事で栄養が取り込まれて、老廃物が出ていくと言うサイクルが生まれます。

      このサイクルがあるため、体重をかけてあげるという事は大切で、歩くと言う動作は荷重と除圧を繰り返す動きなので多少の痛みがあったとしてもじっとしてしまわずに可能な範囲で動くという事は大切です。

    2. 膝を動かしてあげる

      体操

      痛みが強くて体重がかけられないと言う方もいると思います。その場合は杖を使うなど膝にかかる負担を減らすための道具を使う事も必要になってきます。それでも痛いと言う方は、体重をかけない中で膝関節を動かしてあげるだけでも大切な事です。

  5. 推奨身体活動量

    1. 一日どの程度歩いたらいいのか

      ウォーキング

      健康維持のためにウォーキングを行う事をしている方もいると思います。変形性膝関節症と診断を受けた方々は、痛みを抱えていない方々と比べて身体活動量が少ないと言われています。

      何となく「一日一万歩」を目標にしている方もいらっしゃるかもしれませんが、一万歩でいいのでしょうか?

      推奨されている身体活動量は1日7,000歩と言われています。変形性膝関節症の方々の約半数の方がこの推奨されている身体活動量に達していないと言われています。

      まずは7,000歩を目標に体を動かしていきましょう。そして大切な事は【継続する事】です。

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