圧迫骨折の話に入る前に

脊椎説明

背骨は頸部・胸部・腰部・仙骨部の4つにわけることができます。

そんな背骨には正常な彎曲があり、頸部と腰部は前彎、胸部と仙骨部は後彎していて生理的S字彎曲と呼ばれています。

圧迫骨折によってこの彎曲に変化が起こり、結果二次的な痛みに繋がる事も多くあります。

この背骨の部位の名称と前彎・後彎がどういった形状なのかを頭に入れていただいた状態でこのページの内容を読んでいただくと理解しやすく読み進めていけると思います。

圧迫骨折とは

About vertebral compression fracture

圧迫骨折は、高齢者における代表疾患です。骨粗鬆症を基礎疾患に持つ場合に、骨の脆弱性に伴って発症しやすくなります。

男性よりも女性の方が発症率は高く、約2倍程度とされています。

有病率は、60歳代で7.6~14%、70歳代で37~45%と高齢になるほど高くなっていきます。

発生部位は胸椎と腰椎移行部で最も多く、ついで中位胸椎、次に腰椎が続きます。

急性期に疼痛などの自覚症状がないまま経過することもあり、背骨の崩れや、背骨の関節機能異常に痛みを訴えることでレントゲンを撮り発覚することもあります。

高齢女性において以下の症状を認めた場合は圧迫骨折が疑われるため整形外科への受診をしてください。

✓骨粗鬆症

✓急性の背部痛

✓動作時のとても強い痛み

✓背骨に沿って軽く指先で叩いた時に痛みが強い場所がある


症状

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圧迫骨折の主な症状は、「痛み」と「背骨の後彎変形」

痛みは急性期に生じる骨折に伴う痛みと、慢性期に生じる背骨の変形に伴う痛みに分類できます。


【急性期の痛み】

・骨折している背骨部分の叩打痛

・寝返りや起床・起立時の激痛


受傷から疼痛発現までにタイムラグがある事もあります。

放散痛がみられることがあり、下位の腰椎が圧迫骨折した場合は足に、胸椎・腰椎の移行部での圧迫骨折ではお腹の方へ放散痛を生じることがあります。


【慢性期の痛み】

背骨の後彎変形は圧迫骨折した部分の圧潰により生じ、骨癒合完成後も後彎化は進行していきます。変形により背部にある筋肉に過剰な筋活動が生じることで、腰痛を自覚します。


圧迫骨折の治療

圧迫骨折の治療としては、「薬物療法」「運動療法(リハビリ)」「ギプスや装具による固定」などの保存療法が第一選択となります。

背骨の不安定性のある場合や変形が強い場合、神経症状がある場合などでは、前方もしくは後方固定術や椎体形成術などの手術の適応となる事もあります。

【圧迫骨折の手術適応】

  • 不安定性が残存する場合

  • 椎体圧潰率50%以上、20%以上の後彎変形の症例

  • 脊髄・馬尾神経症状のある症例

  • 膀胱直腸障害のある症例

圧迫骨折リハビリの流れ

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圧迫骨折リハビリの流れ

圧迫骨折の経過は

発症から1週間を「急性期」

1~3週までを「亜急性期」

3週以降を「慢性期」と分類されます。


急性期:

装具による背骨の動きを制限しつつ、合併症をコントロールし、廃用症候群の予防に努めます。


亜急性期:

動きを徐々に大きくしていき日常生活の活動を拡大させていきます。


慢性期:

積極的な運動療法の介入が必要になってくのでトレーニングを行いながら背骨の後彎変形を防いでいきます。

圧迫骨折の治療原則は【早期診断・早期治療】による

背骨の圧潰変形の進行をできる限りくい止める事

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Let's exercise

コルセットを外した後は、背骨の後彎変形の抑制がポイントととなってきます。

そのためには、背筋群や体幹筋、お尻の筋力トレーニングが重要になってきます。

圧迫骨折によって後彎が強くなったような変形を戻すことは難しいので、やはり圧迫骨折をしないということが大切になってきます。

予防の観点から、骨粗鬆症をもつ高齢者においては体幹筋力強化を中心とした運動療法が効果的と言われています。 特に背筋力の強化は圧迫骨折の予防に効果的です。

骨に対する力学的負荷は骨形成を促すとされていて、運動により骨密度は1~2%上昇するとされているので、圧迫骨折に繋がる骨粗鬆症の予防にも運動は有効な方法です。

最後に圧迫骨折後に必要となってくる背筋やお尻のトレーニングも含めての動画を載せておきますのでご覧ください。

圧迫骨折に必要なトレーニング

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