腰痛には多様な症状が含まれており、内臓由来・血管由来・神経性由来・心因性由来・脊椎性由来に大きく分けられます。
そしてその原因に関わらず罹患期間が3カ月以内のものを急性腰痛、3カ月以上持続しているものを慢性腰痛と言います。
慢性腰痛は痛みを発している原因が1つではないことが多いため、改善方向へ進むためには様々な角度からの評価、視点が必要となります。
慢性腰痛に多い原因は股関節
慢性腰痛は多くの人にとって悩ましい問題ですが、正しいアプローチで克服できます。
このブログでは、腰痛の症状・原因から避けるべき運動、効果的なストレッチ
そして温熱療法に焦点を当て、痛みのない腰を取り戻すための手順をご紹介します。
目次
腰痛には多様な症状が含まれており、内臓由来・血管由来・神経性由来・心因性由来・脊椎性由来に大きく分けられます。
そしてその原因に関わらず罹患期間が3カ月以内のものを急性腰痛、3カ月以上持続しているものを慢性腰痛と言います。
慢性腰痛は痛みを発している原因が1つではないことが多いため、改善方向へ進むためには様々な角度からの評価、視点が必要となります。
腰痛を感じた時にマッサージを受けに行っていませんか?
一言に腰痛と言っても原因は様々。マッサージで良くなるものもあれば、そうでない腰痛があるのも事実です。
特に繰り返す腰痛や慢性腰痛は腰以外のところに原因・問題があることが多いです。
「慢性腰痛の人ほど股関節に問題があることが多い」
と言われていますが、私の経験からも股関節の可動性が低下している方が多い印象は持っています。
股関節の機能が改善することで腰痛の軽減に繋がることはあります。
腰椎椎間板ヘルニアや圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症などテレビなどで耳にするような疾患はMRIやレントゲン撮影により診断されます。
こういった原因が見つかる腰痛は全体の15%と言われており、こう言った腰痛を特異的腰痛と呼びます。
残りの85%は検査を行って原因となる異常が見つけられない非特異的と呼ばれています。
2-1でも出てきた「非特異的腰痛」についてです。
腰痛を自覚し病院に受診した85%は原因不明とされ、何かしら病名をつけてもらい湿布や痛み止めの処方やリハビリをしてもらうことになります。
本当に85%は原因不明なのでしょうか?
セラピストにご自身の腰痛についてたくさん話してください。
・いつから痛いのか
・どこが痛いのか
・どんな時に痛みが出るのか
・どうしたら痛みが楽になるのか
・痛む範囲は1点なのか、広範囲なのか
など痛みの特徴からも原因は絞っていけます。
原因をみつけるために理学的所見というものがあります。
しっかりと身体の状態を評価していく事で原因は見つけられます。
これは画像上問題があった特異的腰痛でも一緒です。画像と一致した痛みなのか、また別の痛みが複合されているのか。この可能性も十分にあり得ます。
・3カ月以上持続する腰部の痛み
・腰からお尻にかけて痛む
・ある方向(前かがみや反らすなど)に動かすと痛みが出る
・腰が固まった感じがする
・痛みが出ては治まってを繰り返している
・画像上問題ないと言われたけど痛い
腰痛の原因を全て書いていく事は難しいです。足首の問題や内臓が原因という事もあります。
ここでは慢性腰痛で多い原因をお伝えしようと思います。
慢性腰痛の原因で多いのはズバリ【股関節】です!股関節は球状の関節です。そのため曲げる・伸ばすだけでなく捻じるという動きが可能です。
【股関節周辺のおすすめストレッチをこちらにまとめてあります。是非併せてご参照ください。】
もし股関節が硬くなっていて捻じる動きが狭小していたとします。すると捻じるという動きを完成させるために腰を必要以上に捻じってしまいます。そうすると腰への負担が大きくなってしまう事は想像できると思います。
腰にとって捻じるという動きは構造上大きくできる動きではありません。そんな中でいつも以上に捻じりを強制されると背骨同士でつくっている関節がダメージを受けてしまいます。するとそれが筋肉をも硬くしようとしてしまいます。(この話は神経の影響があったりと複雑になっていってしまうのでここで割愛させていただきます。)
腰の関節、筋肉へのダメージを減らすためにも捻じることが得意な股関節の可動性を保つことが大切です。
股関節と腰痛との関係性に関してはInstagramでもお話しています。
前屈して痛みが出る方、反らすことで痛みが出る方がいるように負担となる動きは異なります。
痛みを感じ続けると痛みに敏感になってしまったり、慢性化しやすくなっていってしまうので痛みを自覚する動きは避けるようにしましょう。
腰痛があるときに頭に浮かぶことに姿勢があると思います。
「姿勢をよくしなきゃ」と思って背筋を伸ばしてみる。
その時このように腰だけを反らしてしまっていませんか?
これではせっかく姿勢を意識したのに逆効果。腰への負担が大きくなってしまいます。
姿勢を意識するときは骨盤から持ち上げてあげるイメージで目線が1㎝程上に上がるようにしてあげましょう!
こうすることで筋肉のバランスがよくなり、腰にだけ負担がかかることを避けられ腰痛予防に繋がっていきます。
この時お尻の穴をキュッとしめて、お腹を少し凹ませるようにすると良い姿勢になりやすいです。
「4.慢性腰痛で意外と多い原因とは?」でもお話ししたように、腰に問題があるのではなく股関節に問題があるという事は少なくありません。そのため股関節に対するストレッチを行っていくと緩和もちろん、再発防止にもつながっていきます。
行う時間帯はいつでもいいですが、入浴後は身体も温まっており動かしやすい状態になっているのでおすすめです。
腰痛を自覚した時に温めてあげたらいいのか、冷やしてあげたらいいのか悩むことありませんか?
温める事・冷やすことの効果をまとめます。
【温めることの効果】
①痛みの軽減 (急性期を過ぎた外傷による痛み、筋骨格系の慢性的な痛み、循環障害による痛み)
②呼吸・循環の改善
③軟部組織の伸張性の改善
④創傷治癒の促進
【冷やすことの効果】
①炎症の抑制
②痛みの軽減
③痙性筋の筋緊張コントロール
④麻痺筋の神経筋促通
温める事、冷やすことにも痛みの軽減効果はあります。
温めることにより、血管拡張、血流増加、筋肉のリラクゼーションにより、痛みの悪循環が断ち切られ、痛みの軽減が期待できます。
冷やすことにより、痛みの閾値を上げて痛みの軽減効果をもたらす他、生理学的作用から筋スパズム(無意識の中で筋肉の収縮の力が抜けない状態)の軽減が期待できます。
このように痛みの軽減のためにターゲットとするものが異なってきますので、温めた方が効果が期待される場合と、冷やした方が効果が期待できる場合があります。
反対に禁忌とされる場合もあるので悩んだ場合は専門家に相談するのが安心です。
肥満と腰痛には関係性があることはご存じでしょうか?
腰痛と体重増加には比例関係があります。
【なぜ肥満であると腰痛になる?】
体重の増加により背骨にかかる負担は増加した分大きくなってしまいます。
それにより腰痛になりやすくもなってしまいますが、不良姿勢にも繋がってしまいます。
お腹が出てしまう事でバランスをとるために反り腰傾向になります。そうなると背筋群への負担が大きくなってしまい痛みに繋がってしまいます。
そのため肥満体型の方、体重が増えた方々は徒手療法に加えて運動療法も並行して行っていく事が大切です。
しかし、施術を受けに行っているときにだけ運動を行ってもなかなか体重減少にはつながりません。
セラピストから聞いた自宅での運動に加えて、食生活、生活習慣を見直して適正体重に近づけていく事にも努力しましょう。
肩と腰痛に強い整体・治療院D.func.では評価に力を入れています。
原因を見つけ出し、施術を行っていくのでその場で変化が出ます。
ご自宅でできる一人ひとりに合ったストレッチや簡単な運動もいくつかお伝えします。 当院での施術とご自宅での運動を並行して、痛みの改善、更に再発しない身体を目指します。
腰痛を根本から改善していきましょう!