1. CRPS(Complex Regional Pain Syndrome)

    1. CRPSとは

      CRPSは日本語では「複合性局所疼痛症候群」と呼ばれ、骨折などの後治癒しているにも関わらず痛みが残っているものを言います。 稀に受傷後間もない急性期と呼ばれる期間にもCRPSを発症する場合もあります。

    2. CRPSの主な症状

      ■皮膚色の変化

      ■皮膚温の過度な上昇もしくは低下

      ■皮膚の色素沈着

      ■皮膚の萎縮

      ■浮腫の形成

      ■爪の膨隆

      ■関節拘縮

      ■筋萎縮

      ■感覚低下

      ■体毛の異常な増加もしくは消失

      ■発汗異常

      ■骨萎縮

      ■尿道括約筋の機能異常

      ■不随意運動

      こういった身体の異常が現れた場合には早急に医師の診察を受けてください。

  2. CRPSになる原因

    原因

    CRPSを発症した方の中で「骨折などによりケガをした後ギプスなどで固定していた」という方が約半数いると言う報告があります。

    これはギプス固定がいけないという事ではありません。ギプス固定はケガの状態によっては必要不可欠なものです。大事な事は「過度な固定や安静にし過ぎない」という事です。

    固定中に浮腫みが現れて、ギプスがきつく感じて圧迫感が強く、痛みを感じる事もあります。こういった場合にはギプスの修正を行う必要があります。「○日間はこのまま固定をしていてください」と言われているかもしれませんが、痛みを我慢する事で後々大変なことになってしまいます。痛みを感じたら受診予定の日を待たず早く受診をしましょう。

    安静にし過ぎる事も危険です。ギプスの固定期間は医師が骨の状態なども踏まえて決めています。「外しましょう」と言われたら不安かもしれませんが外しましょう。たまに「不安だから家ではまだ固定している」や「こっちの腕は家では使わないようにしてる」という話を聞きます。安静にし過ぎる事もCRPSに繋がる可能性があります。医師・担当セラピストと一緒にどこまでの事をやっていっていいか話をし、できることからやっていきましょう。

  3. CRPSの治療

    リハビリ

    CRPSにならないという事がとても重要な事になります。

    具体的には先ほどもお話ししたように

    ■過度な安静を避ける

    ■段階的にエクササイズを進める

    ■痛みの管理をする


    もし、CRPSになってしまったら早期の介入が重要になります。治療の目的は痛みの緩和よりも機能回復を重視するため運動療法が治療の中心になっていきます。そこに物理療法や薬物療法、心理療法などを組み合わせていき個々人に合わせた治療を組んでいく事になります。

  4. 最後に

    CRPSについてお話してきましたが、これだけ覚えておいてほしいという事を再度記載しておきます。

    大きなケガをしてギプスなどで固定する事になった場合

    ①何か変だと感じたら受診日を待たず、すぐに受診する

    ②固定が外れた後、必要以上に安静にしない

    これだけでも覚えておいて、CRPSの危険性を少なくしましょう。

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